ぐっすり眠りたい
最近、自分自身の体調不良と睡眠の質の悪化から、睡眠改善に努めているわけですが、この機会に得た情報を記録しておきますので、寝れないという人はぜひ参考にして下さい。
また、起立性調節障害(OD)は睡眠改善で完治するわけではないが、重要な要素ではあるということについて、以前『起立性調節障害と睡眠』で説明しているので合わせて参考にして下さい。
ラベンダーの香りがもたらす睡眠への変化
今回は、イギリスのGeorge T. Lewithらが2005年に行った研究についてです。
研究では、軽度の不眠を訴える成人(男:女 5:5)を対象に、ラベンダー精油の香りを嗅ぐ条件と、香りを用いない対照条件で、睡眠の質にどのような変化があるかを比較しました。被験者は1週間の睡眠状態を記録しました。
その結果、ラベンダーの香りを嗅いだグループでは、睡眠の質(入眠までの時間や夜間の中途覚醒の回数など)が改善される傾向が見られました。特に、女性や日頃からストレスを抱えやすい人ほど、リラックス効果が高かったとの報告があります。
小規模な研究ですので参考程度にはなりますが、、、
なぜ香りが眠りに効くのか?
ラベンダーの成分には、鎮静作用や抗不安作用があることが知られています。これらの成分が嗅覚を通じて脳に届くことで、自律神経のバランスを整え、副交感神経が優位になり、心身がリラックスする可能性が考えられます。
起立性調節障害(OD)にも応用できる可能性
ODの子どもたちは、自律神経失調から眠れない・朝起きられないといった問題を抱えることが多く、生活リズムの乱れが症状の悪化につながります。
そんな時、薬を使わず、安心・安全な方法としてラベンダーの香りを取り入れることで、睡眠導入がスムーズになる可能性があります。香りは副作用も少なく、家庭で簡単に取り入れられる「セルフケア」としても優れています。
おすすめの使い方
• 寝る前にアロマディフューザーに数滴垂らす
• ハンカチに1滴垂らして枕元に置く
• ラベンダー入りのピローミストを活用する
ポイントは「リラックスする時間をつくること」。ただ香りを嗅ぐだけでなく、深呼吸や照明を暗くするなど、眠りに向かう「ルーティン」として取り入れるのがおすすめです。
ではまた!
George T. Lewith, Anthony Dean Godfrey, Philip Prescott (2005), ʻA singleblinded, randomized pilot study evaluating the aroma of Lavandula augustifolia as a treatment for mild insomniaʼ, Journal of Alternative and Complementary Medicine, 11(4), 631–7.

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