起立性調節障害と向き合うために_認知の再構成に役立つ名言集#8

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はじめに

名言や偉人の格言というのはその人の人生が反映されていて面白いですよね。人は苦境に立たされると視野が狭くなりがちですが、そこに新たな視点を与えてくれ、苦境を乗り越えるヒントをくれたりもします。

私は子どもの頃から好きなサッカー選手の名言をメモするなど、尊敬する人の頭の中(考え方)を探るのが好きでした。

そして高校時代に起立性調節障害(OD)を経験し、人体生理学や心理学、認知行動療法(CBT)の本を読んでいくうちに、名言集めの有効性を知り、今もなお続けています。

私は、<名言集め>はODに有効だと考えますが、その理由は以下の2点です。

①身近な人からの話は説教臭く、素直に聞けないが、名言からなら言葉の意味を素直に解釈できる。

②ODにCBTは有効で、CBTと名言は親和性が高い(認知の再構成に役立つ)

①について

身近な大人からのアドバイスはなかなか素直に聞けない!はODにとってってあるあるだと思います。これは、

理解されていないんじゃないか🤔

回復を急かされているのか🤔など

言葉を純粋に受け取れず、その背景に何か意図があるんじゃないかと余計な思考があるからかもしれません。

<私も高校生の時に「高校の時の1年や2年、大した遅れじゃないよ!」と助言(励まし)を受けました。今となっては本当にそうですね!!と思えますが、当時は「結局は他人事だから言えるんだよ!」と言うのが率直な感想でした。>

しかし偉人の格言というのは、そのメッセージを私に届ける意図はなにか?などの余計な詮索が入る余地がないぶん、素直に言葉を受け取ることができます。

②について

起立性調節障害(OD)に認知行動療法(CBT)は有効(小児起立性調節障害診療ガイドライン改訂第3版)で、CBTと名言は親和性が高いので、名言を集めることでODの回復の一助になる可能性があるという理屈です。

CBTでは認知の再構成が重要とされますが、そのためには物事をこれまでに持っていなかった色んな視点から検討することが要求されます。そこで役立つのが名言です。冒頭で述べたように名言は真理をついたような新たな気付きを与えてくれます。偉人の力を借りて、色んな視点を持てるようになることを目指しましょう!

また、実際にCBTの手法の一つに〈希望の言葉〉を集め、持ち歩くといった方法があります。ネガティブな呪いの言葉が脳内に流れたら、集めた希望の言葉を見返し、非機能的な(何も生み出さない)思考を、機能的な思考に修正していこうという訳です。

私自身も実践しているのですが、自分で希望の言葉を生み出すのはそう容易いことではないので、以下に紹介する名言・格言にヒントを得つつ、自分が希望を抱ける言葉に編集し、自分のものにしていってもらえたらと思います。

「木を植えるのに一番いい時期は20年前だった。次にいい時期は今である。」中国の諺

この言葉は、「何かを始めるのに遅すぎることはない」という意味を持つ中国の古いことわざです。もし過去に行動していれば今ごろ成果が出ていたかもしれませんが、大事なのは「今、行動を起こせば未来が変わる」ということです。

ODに対しての有効性

ODの人は、「この期間を無駄にしてしまった」「もっと早く回復していれば…」と後悔を抱くことがあります。<私もたまに、「もし高校で存分にサッカーに取り組めていたら、今頃は、、、」などと考えが浮かぶことがあります。>

しかし、この言葉は、「過去を悔やむより、今できることに目を向けることが大切」と気付かせてくれます。

CBT的視点

CBTでは、「反芻思考(Ruminative Thinking)」=過去の後悔を繰り返し考えてしまうことを修正することが大切です。「今できることに集中する」ことで、不必要な後悔から解放されやすくなります。

「今日の自分は、昨日の自分よりも強い。」ベーブ・ルース(Babe Ruth)

ベーブ・ルース(Babe Ruth)

ベーブ・ルース(1895-1948)は、アメリカの伝説的な野球選手であり、メジャーリーグ史上最高のスラッガーの一人です。彼は貧しい家庭に生まれながらも、自分を信じ続けて成功を収めました。

ODに対しての有効性

ODの人は、「今日は何もできなかった…」と自分を責めたり、「同級生のあいつは・・・」と他者比較から劣等感を覚えたりすることがあるかと思いますが、この言葉は「自分自身が昨日よりも少しでも成長していれば、それでOKなんだ」と気づかせてくれます。

CBT的視点

モチベーションを維持したければ「自己成長の認識」が重要になります。小さな成功を積み重ねることで、「自分は少しずつ前に進んでいる」と感じやすくなり、自己効力感(Self-Efficacy)が高まります。

少しずつでも、進んでいることに目を向ける用紙して下さい!

ではまた!

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