起立性調節障害と向き合うため_認知の再構成に役立つ名言集#9

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はじめに

名言や偉人の格言というのはその人の人生が反映されていて面白いですよね。

人は苦境に立たされると視野が狭くなりがちですが、そこに新たな視点を与えてくれ、苦境を乗り越えるヒントをくれたりもします。

私は子どもの頃から好きなサッカー選手の名言をメモするなど、尊敬する人の頭の中(考え方)を探るのが好きでした。そして高校時代に起立性調節障害(OD)を経験し、人体生理学や心理学、認知行動療法(CBT)の本を読んでいくうちに、名言集めの有効性を知り、今もなお続けています。

私は、<名言集め>がODに有効だと考えますが、その理由は以下の2点です。

①身近な人からの話は説教臭く、素直に聞けないが、名言からなら言葉の意味を素直に解釈できる。

②ODにCBTは有効で、CBTと名言は親和性が高い(認知の再構成に役立つ)

①について

身近な大人からのアドバイスはなかなか素直に聞けない!はODにとってってあるあるだと思います。これは、

理解されていないんじゃないか🤔

回復を急かされているのか🤔など

言葉を純粋に受け取れず、その背景に何か意図があるんじゃないかと余計な思考があるからかもしれません。

<私も高校生の時に「高校の時の1年や2年、大した遅れじゃないよ!」と助言(励まし)を受けました。今となっては本当にそうですね!!と思えますが、当時は「結局は他人事だから言えるんだよ!」と言うのが率直な感想でした。>

しかし偉人の格言というのは、そのメッセージを私に届ける意図はなにか?などの余計な詮索が入る余地がないぶん、素直に言葉を受け取ることができます。

②について

起立性調節障害(OD)に認知行動療法(CBT)は有効(小児起立性調節障害診療ガイドライン改訂第3版)で、CBTと名言は親和性が高いので、名言を集めることでODの回復の一助になる可能性があります。

CBTでは認知の再構成が重要とされますが、そのためには物事をこれまでに持っていなかった色んな視点から検討することが要求されます。そこで役立つのが名言です。冒頭で述べたように名言は真理をついたような新たな気付きを与えてくれます。偉人の力を借りて、色んな視点を持てるようになることを目指しましょう!

また、実際にCBTの手法の一つに〈希望の言葉〉を集め、持ち歩くといった方法があります。ネガティブな呪いの言葉が脳内に流れたら、集めた希望の言葉を見返し、非機能的な(何も生み出さない)思考を、機能的な思考に修正していこうという訳です。

私自身も実践しているのですが、自分で希望の言葉を生み出すのはそう容易いことではないので、以下に紹介する名言・格言にヒントを得つつ、自分が希望を抱ける言葉に編集し、自分のものにしていってもらえたらと思います。

「休むことも、立派な前進である。」メラニー・ベアード

メラニー・ベアード(Melanie Beaird)

メラニー・ベアードは心理学者・カウンセラーとして、「自分を責めずに、適度に休むことの重要性」を説いた人物です。彼女の考え方は、特に「完璧を求めすぎる人」にとって重要なメッセージとなります。

ODに対しての有効性

ODの人は、「休んでいることに罪悪感を持つ」ことが多いですが、この言葉は「休むことも必要なプロセス」だと気づかせてくれます。「過労死」が英語でも「karoshi」であることから伺えるように、日本人は特に休むことが下手な人種だと考えられています。というか、日本では休まず頑張り続けることを美徳とする文化があるから、休めないのかもしれません。

理由はともあれ、ODの人の多くは「過剰適応」な性格傾向が見られることから、やはり休むことに抵抗や罪悪感を感じる人は多いと考えられます。(私も、休養について学ぶまではそうでした。)

サボりと休養は異なります。私は、休養をサボることが生産性の低下に繋がることを知り、きちんと休養を取ることを意識しています。

また、休養(疲労回復)についても学んだことを記録していこうと思います!

「真の成功は努力することである」ロバート・ルイス・スティーヴンソン

ロバート・ルイス・スティーヴンソン(Robert Louis Stevenson)

スティーヴンソン(1850–1894)は、スコットランドの作家で『ジキルとハイド』などの冒険小説で有名です。スティーヴンソンは重度の結核で生来健康とは言い難い状況だったそうです。しかし結核を患いながらも日々創作活動に励み、弁護士資格まで取得していたそうです。

ODに対しての有効性

ODを治療していく中で、なかなか思い通りに改善しないことはよくあると思います。私自身、高校の4年間、部活に復帰すべく、目標を立てて、治療とトレーニングを計画していましたが、幾度となく計画変更を余儀なくされました。そんな時、なかなか結果を出せない自分を罵倒したり批判したくなってしまいます。

そんな時に、この名言は、「過程そのものに意味がある」と気づかせてくれます。結果はどうであれ、行動したことは紛れもない事実で、それにより成長や経験は得られたんだと気づかせてくれます。

CBT的視点

「成果至上主義(Outcome bias)」的な思考を修正し、「プロセス思考(Process orientation)」を育てることが重要です。「結果」ではなく「行動したことで得られた経験」に目を向けるようにしたいと思います。

ではまた!

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