〈起立性調節障害と向き合うコツ_CBTで希望を見つける名言集#4〉

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はじめに

名言や偉人の格言というのはその人の人生が反映されていて面白いですよね。

人は苦境に立たされると視野が狭くなりがちですが、そこに新たな視点を与えてくれ、苦境を乗り越えるヒントをくれたりもします。

これまで、起立性調節障害(OD)に認知行動療法(CBT)は有効で、認知行動療法と名言は親和性が高いので、いろんな名言を知ることで回復のきっかけになり得ることを説明しました。

CBTの手法の一つに〈希望の言葉〉を集め、持ち歩くといった方法があります。ネガティブな呪いの言葉が脳内に流れたら、集めた希望の言葉を見返し、非機能的な(何も生み出さない)思考を、機能的な思考に修正していこうという訳です。

私自身も実践している方法ですが、自分で希望の言葉を生み出すのはそう容易いことではないので、以下に紹介する名言・格言にヒントを得つつ、自分が希望を抱ける言葉に編集し、自分のものにしていってもらえたらと思います。

「今できることを精一杯やれば、未来はきっと開ける。」松下幸之助

松下幸之助

松下幸之助(1894-1989)は、日本の実業家であり、パナソニック(旧・松下電器)の創業者です。幼少期に極貧生活を経験しながらも、努力を続けて成功を収め、「人は努力次第で道を切り開ける」という哲学を持っていました。

私は「努力は必ず報われる」といった言葉には賛成できない派ですが、この言葉は、「未来を心配するよりも、今できることに集中することが大切」というメッセージだと解釈できます。

ODに対しての有効性

ODの人は、「このままでは将来どうなるんだろう?大人になって社会に出ても、ちゃんと社会に適合できないんじゃないか?」と不安を抱くことも多いと思います。そんな時、この言葉は「未来を心配するより、今できることを大切にしよう」と気づかせてくれます。

CBT的視点

CBTでは、「未来への不安に支配されずに、現在の行動に集中すること」が重要視されます。

「今できることを大切にする」という考え方を取り入れることで、過度な不安を和らげることができます。

「失敗することを恐れるより、何もしないことを恐れよ。」ベンジャミン・フランクリン

ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)

ベンジャミン・フランクリン(1706-1790)は、アメリカの政治家・科学者・発明家であり、多方面で活躍した偉人です。彼は、「挑戦することの大切さ」と「学び続けること」の重要性を強調し、多くの言葉を残しました。

この言葉は、「失敗を恐れて行動しないことこそが、本当の失敗である」という意味を持っています。

ODに対しての有効性

ODの人は、「また体調不良が出て人に迷惑かけたらどうしよう」「また失敗したらどうしよう」「学校に行けなかったらどうしよう」と考えて、何も行動できなくなることがあります。この言葉は、「やってみることに価値がある」と背中を押してくれます。

私もミスなく失敗しないことを重要視しがちですが、研究活動ではうまくいかないことの方が多いので、「失敗から学び、試行回数が増やせるように工夫することが重要だ。」と自分に言い聞かせています。

悩むのではなく考えろ!ですね。

CBT的視点

CBTでは、「回避(Avoidance)」癖を修正することを重要とします。「どうせ失敗するからやらない」と思うのではなく、「とりあえずやってみることが大切で、経験こそが重要なんだ」と考えることで、行動しやすくなります。

ではまた!

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