自律神経にいいこと:セルフケア_朝の習慣

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はじめに

「朝、信じられないくらい体が重く動かない…」「体を起こしても立ちくらみ、動悸、吐き気で学校に行けない…」

私の高校時代はそんな毎日でした。今でもセルフケアを怠り、体を追い込むと、体が重く、浮遊感を覚えたり、ODの症状が出ることがあります。

起立性調節障害は、自律神経がうまく働かず、血圧や心拍、脳血流などの循環系調節が破綻ことで起こる疾患です 。頭痛、吐き気、疲れやすさや集中力の低下など、日常生活にも大きな影響を与えます。

自律神経のセルフケアを取り入れることで、すぐにODが治るわけではありませんが、自律神経について知り、整える努力をすることは、症状を和らげたり、治療していく上で重要です。たとえば、運動・食事・生活習慣・呼吸法など、ちょっとした工夫が体の調子を良くする手助けになります。

そこで、科学的に効果が期待できるセルフケアや実際に自分が効果を実感しているセルフケアを紹介していきます。「少しでも今より元気に過ごしたい!」と思う方に役立つ情報をお届けするので、ぜひチェックしてみてください。

さて、前回・前々回と自律神経を整える朝の習慣ということでいくつか紹介しましたが、今回はその続きです。

コップ1杯の水を飲む_失った水分を取り戻す

ヒトは体温を下げることで深い睡眠に導入されるため、ヒトは夜間、睡眠中にも約コップ1杯分の汗をかきます。ODにとって、脱水(循環血液量の減少)は大敵ですから、起床後まずは、失った分の水分を摂取することは重要です。

また、寝起きの水分摂取は、目覚めをスムーズにするためにも有効です。夜間の休息モードから活動モードに切り替えるには、目の奥にある視交叉上核への光刺激と、内臓への刺激の2つが重要です。胃腸への刺激がトリガーとなり、内臓の運動が活性化します。

注意点:内臓への負担を最小限にするために冷水は避けるのが無難です。

朝食は食べる方が望ましい_では何をどう摂るか

水分と同じく、食事による胃腸への刺激は、体内時計の一部である「末梢時計遺伝子」の同期作用があると言われています。(岡村, 2005)

朝食をとることで体内時計をリセットするんですね。

しかし、私もそうであるように、ODの人のなかには、食後に吐き気などの症状がでる人も多いかと思います。おそらくこれは、食事性低血圧の影響です。食事によって摂取したモノを消化するために、食後は血液の分配が胃腸に集まりやすくなります。ということは、他の臓器への血液分配量が低下します。心臓も例外ではなく、心臓への還流量が減少することで血圧低下→脳血流低下に繋がると考えられます。

そこで注意点と対策を練っておきましょう。

注意点

・ 一気に食べずに、少量をこまめに摂る。

・ 菓子パンやジュースなど、血糖値が急上昇するようなものは避ける。急上昇した血糖値はその後急下降し倦怠感へとつながります。自律神経への負担も大きいので、気をつけましょう。

対策

・ 食後に少量のコーヒーや緑茶を飲む。カフェインが交感神経を刺激することで血圧の低下を防ぐ可能性があります。

おすすめの料理

味噌汁:味噌汁は水分・塩分が摂取できるのでおすすめです。ナトリウムの作用によって血管内に水分が引き寄せられ、循環血漿量が増加します。

細かく野菜を刻んで入れることで、消化負担を軽減しながら、色んな栄養素を摂取できるのでODの味方だなと思います。

ではまた!

岡村 均. 体内時計の分子機構 ―腸・肝臓などの末梢臓器は時をどのように刻むか― 日本消化器病学会雑誌 2005. 第102巻第10号

https://www.jstage.jst.go.jp/article/nisshoshi/102/10/102_10_1259/_pdf

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