起立性調節障害_認知の再構成に役立つ偉人の名言#15

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はじめに

偉人の名言や格言というのは、その人の人生が反映されていて面白いです。人は苦境に立たされると視野が狭くなりがちですが、そこに新たな視点を与えてくれ、苦境を乗り越えるヒントをくれたりもします。

私は子どもの頃から好きなサッカー選手の名言をメモするなど、尊敬する人の頭の中(考え方)を探るのが好きでした。

そして高校時代に起立性調節障害(OD)を経験し、人体生理学や心理学、認知行動療法(CBT)の本を読んでいくうちに、名言集めの有効性を知り、今もなお続けています。

私は、<名言集め>はODに有効だと考えますが、その理由は以下の2点です。

①身近な人からの話は説教臭く、素直に聞けないが、名言からなら言葉の意味を素直に解釈できる。

②ODにCBTは有効で、CBTと名言は親和性が高い(認知の再構成に役立つ)

①について

身近な大人からのアドバイスはなかなか素直に聞けない!」はODにとってってあるあるだと思います。これは、

理解されていないんじゃないか🤔

回復を急かされているのか🤔など

言葉を純粋に受け取れず、その背景に何か意図があるんじゃないかと余計な思考があるからかもしれません。

私も高校生の時に「高校の時の1年や2年、大した遅れじゃないよ!」と助言(励まし)を受けました。今となっては本当にそうですね!!と思えますが、当時は「結局は他人事だから言えるんだよ!」と言うのが率直な感想でした。

しかし偉人の格言というのは、そのメッセージを私に届ける意図はなにか? などの余計な詮索が入る余地がないぶん、素直に言葉を受け取ることができます。

②について

起立性調節障害(OD)に認知行動療法(CBT)は有効(小児起立性調節障害診療ガイドライン改訂第3版)だと考えられています。そして、CBTと名言は親和性が高いので、名言を集めることでODの回復の一助になる可能性があるという訳です。

CBTでは認知の再構成が重要とされますが、そのためには物事をこれまでに持っていなかった色んな角度から検討することが要求されます。アインシュタインが言ったように「いかなる問題も、それが発生したのと同じ次元では解決することができない」という訳です!!

そこで役立つのが名言です。冒頭で述べたように名言は真理をついたような新たな気付きを与えてくれます。偉人の力を借りて、色んな視点を持てるようになることを目指しましょう!

また、実際にCBTの手法の一つに〈希望の言葉〉を集め、持ち歩くといった方法があります。ネガティブな呪いの言葉が脳内に流れたら、集めた希望の言葉を見返し、非機能的な(何も生み出さない)思考を、機能的な思考に修正していこうという訳です。

私自身も実践しているのですが、自分で希望の言葉を生み出すのはそう容易いことではないので、以下に紹介する名言・格言にヒントを得つつ、自分が希望を抱ける言葉に編集し、自分のものにしていってもらえたらと思います。

私は、私がなり得る最高の私になりたい。カール・ロジャーズ

カール・ロジャーズ(Carl R. Rogers)

カール・ロジャーズ(1902–1987)は、アメリカの心理学者で、来談者中心療法(パーソンセンタード・セラピー)の創始者です。カール・ロジャーズは傾聴の三原則として、無条件の肯定的関心・共感的理解・真正性という概念を提唱しました。

来談者中心療法とは?

カウンセラーがクライエント(来談者)の話を無条件に肯定的に受け入れ、共感的に理解を示すことで、クライエントの自己受容を促進し、カウンセラーは自分自身を素直に表現し、クライエントとの信頼関係を築くことで、クライエントが自分自身を表現する勇気を持てるようにサポートする。

この背景には、「クライエント(来談者)が自らの成長や解決策を持っており、専門家の指導を受けることでそれを引き出すことができる」という考えがある。

ODに対する有効性

ODの人は、ついつい周囲の元気な人と比べてしまい、不安や焦りを覚える機会は頻繁にあることでしょう。そんな時にこの名言は、「あなたは他人と比べる存在ではなく、自分というユニークな存在を育てている途中なんだ」と教えてくれます。

CBT的視点

比較癖を治すことは、精神的な健康を保つうえで重要になってきます。他者との比較をするのではなく、過去の自分と比較し成長させるといった視点を取得し採用することが重要でと考えられます。

ではまた!

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